スピーディに手形を現金化できる手形割引業者には、危険な業者も存在します。

手形割引業者とは

普段の取引において、手形に記載された代金を受け取るためには満期日を待つしかありません。
しかし、急な資金不足が訪れた際には“満期日を待たずに”手形を現金に変えることが出来る仕組みがあります。
それが“手形割引”であり、銀行もしくは「手形割引業者」を利用することで満期日より早い段階で手形を現金に変えることが出来ます。

 

銀行との違い

日本銀行の外観

手形割引は“銀行”と“手形割引業者”のどちらかを利用して行うことが出来ます。特に手形割引業者を利用する場合は入金までの時間の面で有利です。なぜなら銀行においての割引と比較すると、手形割引業者は手形を発行した企業の支払い能力をより重要視する傾向にあるからです。

 

審査の視点の違いも相まって、手形割引業者の利用は提出書類等の手続きが少なく、即時に現金を調達できる点が利用者にとって嬉しいサービスとなっています。

 

手数料にも大きな違いが

銀行と手形割引業者の利用は「手数料」の面でも違いが現れます。
一般的な相場において、都市銀行の割引手数料の相場は「1.5%~3.0%」と、低水準になっていますが、手形割引業者は「3.0%~19.0%」ほどの高水準に収まっています。

 

メリットを実現するために手数料の差は大きくなりますが、仮に手形割引業者が存在せず銀行のみでの割引しか行なえなかった場合は、厳しすぎる審査と現金振り込みまでの時間の長さから資金繰りに悩まされ“倒産”に至ってしまう会社が今以上に多かったとも考えることが出来るでしょう。

 

手形割引業者を利用する際の注意点

手形割引業者は、手形取引が主流になっている業界では救世主ともなりうる存在ですが、銀行を利用しない場合は“利用してはいけない”手形割引業者をしっかりと見極め、資金調達において損を最小限に抑えた立ち回りをしなくてはいけません。

 

NGが少なすぎる業者には注意

NGと書かれた旗

持ち込んだ手形はどのようなものでも割引を行ってくれる業者は、利用者にとってありがたいだけに警戒する必要があるでしょう。
手形に不渡りが起これば責任を取らなければいけないのは、手形の割引を依頼した企業本人です。

 

優良企業なら危ない手形は危ないと正直に危険性を伝えてくれるに違いありません。

 

評判は鵜呑みにしないが要注意

最も手軽に始められるリスクヘッジは“Webで評判を検索すること”です。
方向性の不一致から多少のクレームは見つかるかもしれませんが、あまりに多い悪評は利用を避ける基準として機能することでしょう。

 

業者の利用で資産に流動性を

手形取引は減少傾向にあるものの、建設業界などの特定の業界を始めとして、未だ国内の企業の実に4割が手形取引を主な決済手段として利用しているのが現状です。
手形の満期日は最大で60日と、決してスピード感があるものではありません。
手形割引業者などの即時性のある手段を上手に活用することが、現代の手形社会に求められるのではないでしょうか。